王へんに可と書く「珂」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「珂」の読み方と意味について解説します。
王へんに可で「珂」の読み方
「珂」の読み方は音読みの「カ」のみで訓読みはありません。
「珂」の意味や解説
「珂」とは、「白メノウ」もしくは「クツワガイ」を指す言葉です。
玉髄の一種で縞状の模様が確認される宝石をメノウといいます。
独特の縞模様が特徴のメノウは一つとして同じ模様がなく個性を表現できる宝石として世界中で愛されています。
メノウは含有する成分によって異なる色を発する宝石です。
本来のメノウは無色透明なのですが内包する成分によって赤や青、黒や褐色などさまざまな色のメノウが存在します。
数あるメノウの中でも白色のメノウを指す言葉が「珂」です。
不純物が少ない白メノウは数が少なく古くから希少石として珍重されてきました。
「珂」は特に純白で濁りのない白メノウを指す言葉で、そこから転じて「白くて美しい価値あるもの」という意味で使われるようになりメノウ以外のものに対しても用いられるようになります。
さらにそこから転じて「メノウのように白くて美しいクツワガイ」を意味するようになり、クツワガイを材料にして作られた装飾品なども「珂」と表現します。
「珂」の地名や名前での使われ方
・『那珂川市』【なかがわし】
福岡県にある地名です。
福岡県中西部に位置し市内を南北に流れる那珂川が地名の由来です。
福岡県の中心である博多へのアクセスが良好な北部地域はベッドタウンとして発展しています。
・『那珂市』【なかし】
茨城県にある地名です。
茨城県の中央に位置し那珂台地と呼ばれる台地の上にあります。
水戸市やひたちなか市など茨城県の中心地域のベッドタウンとして発展しています。
まとめ
「珂」は本来の意味で使われることは少なくほとんどが地名や人名での使用です。
書き間違いやすい漢字なので正確に憶えておきましょう。