王へんに櫻の右側と書く「瓔」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「瓔」の読み方と意味について解説します。
王へんに櫻の右側で「瓔」の読み方
「瓔」の読み方は音読みでは「ヨウ」「エイ」、訓読みでは「くびかざ?り」「たま」です。
「瓔」の意味や解説
「瓔」とは、「玉をつないで作る首の飾り物」を意味する言葉です。
首にかけ身を飾りたてる飾り物を指す言葉で、一般的には美しい玉を連にしたものを指します。
古くから装飾品と広く使用されてきました。
縄文時代の遺跡からは石や骨に紐を通した飾り物が出土しているほど装飾品の歴史は古く、中でも首にかけるものは構造が単純で作りやすいことから古くから作られてきた装飾品です。
さまざまな首の装飾品の中でも玉を連にしたものを表すのが「瓔」で、現代でいうところのビーズネックレスに相当する首の飾り物を表します。
いわゆるジュエリーに当たる純粋な飾り物として使われていたほか豊かな富を示す権力の象徴としての意味もあり高貴な身分の人や権力者が使用していた首飾りです。
人間が使うだけではなく仏像の首にかける飾り物として使われることもあります。
「瓔」の熟語での使い方や使われ方
・『瓔珞』【ようらく】
「菩薩や仏の首にかける装身具」を意味します。
本来は貴族の装身具だったものが仏教に取り入れられ飾りとして使われるもので、石を連ねたもの以外にも髑髏など独特なデザインのものも見られます。
宗教上の意味合いは薄く、人が身につけるのと同じ仏像用の飾り物です。
・『鈿瓔』【でんえい】
「金細工の首飾り」のことです。
黄金をはめ込んで作った豪華な首飾りを指します。
・『珠瓔』【しゅえい】
「丸い珠を連ねた首飾り」のことです。
翡翠や瑪瑙など磨き上げて球にしたものや貝からとれる真珠の首飾りを表します。
まとめ
「瓔」は日常的に使わない言葉ですが仏教用語として使われているので憶えておきましょう。