田へんに圭と書く「畦」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「畦」の読み方と意味について解説します。
田へんに圭で「畦」の読み方
「畦」の読み方は音読みでは「ケイ」、訓読みでは「あぜ」「うね」です。
「畦」の意味や解説
「畦」とは、「田の境目」を指す言葉です。
稲を育てる水田の境目を表す言葉で、隣接する水田の境目となる部分に土を盛り水田の泥土を塗り付けて固め水が流出しないようにした部分を指します。
稲作には水が必要なので水田に大量の水を蓄える必要があります。
「畦」は水田内に蓄えた水が外部に流出しないよう固められた田の外枠にあたる部分です。
小動物などが穴を開けてしまうとその部分だけ強度が低下しわずかなきっかけでも一気に崩壊してしまいかねないため定期的な補修が必要です。
補修にはきめ細かく加工が容易な田んぼの泥土が使われます。
水田を区切るように盛り付けた土の上に水田の泥土を塗りつけていくことで表面が綺麗に加工され乾燥させると大量の水をしっかりと防ぐ強度が得られます。
「畦」の造成や補修は水田を使って行われる稲作の工程として組み込まれている重要な作業です。
本来は水をせき止める水田の境目を指す言葉ですが、現在は畑など耕作地の境目全般を指す言葉として用いられています。
「畦」の熟語での使い方や使われ方
・『畦道』【あぜみち】
「畦の上に築かれた通り道」を指します。
水田の中に入り作業するために使う通り道のことで、盛り土の上部を平らにして突き固め人が歩けるよう簡単に整えた農作業用の道です。
人が通れるようにはなっていますが本格的に整備されてはいないので幅は狭く、ほとんどは車両が通れない細い道になっています。
法律上も正式な道路としては認められません。
まとめ
「畦」は農業とかかわりがない人はほとんど使いませんが、稲作ではとても重要な言葉なので憶えておきましょう。