竹冠に匡と書く「筐」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「筐」の読み方と意味について解説します。
竹冠に匡で「筐」の読み方
「筐」の読み方は音読みでは「キョウ」、訓読みでは「はこ」「かご」「かたみ」「ねだい」です。
「筐」の意味や解説
「筐」とは、「竹を編んで作られたかご」を意味する言葉です。
竹を割って細く削ったものをいくつも組み合わせて編み上げた竹かごを指します。
元々は竹製のかごのみを表す言葉でしたが竹かごのような中に物を入れられる入れ物全般を表すようになり、木の板を組み合わせて作ったはこの意味でも使われます。
竹かごの中でも特に目が詰まって丈夫なものを指し、そのような細工で作られた工芸品全般を表す意味で使われている言葉です。
「筐」の熟語での使い方や使われ方
・『筐体』【きょうたい】
「機械や電子機器を入れておくための外装」のことです。
ゲームセンターに並んでいるゲーム機は画面やコンピューター部品などを外装に当たる箱に詰める形で製品化されています。
機械を構成する各種部品を納めておくケースに当たる外装部分が「筐体」です。
一般的にはある程度の大きさを持つ外装に対して用いられる表現で主に業務用の大型機械に対して使います。
家庭用のコンピューターや機械製品などはボディやケースと呼ぶことが多く、独立した大型の製品に対して用いられることが多い「筐体」という呼称は基本的に使いません。
・『書筐』【しょきょう】
「書物を入れておくためのはこ」を指します。
一般的に本棚や本箱と呼ばれるものと同じです。
・『筐底』【きょうてい】
「箱やかごなど入れ物の底に当たる部分」のことです。
底面だけでなく箱やかごの内部空間を指す意味でも使います。
まとめ
「筐」は常用漢字ではないためひらがなで書かれることも多いのですが難しい言葉ではないので正しい意味と読み方を知っておきましょう。