竹冠に梁で「簗」の読み方とは?簡単に解釈

竹冠に梁で「簗」の読み方とは? 読み方

この記事では、「簗」の読み方を分かりやすく説明していきます。

竹冠に梁で「簗」の読み方

「簗」という漢字は訓読みでは「やな」と読み、音読みでは「ヤナセ」と読みます。

「簗」の意味や解説

「簗」には「やな(魚を捕らえるための仕掛け)」という意味が含まれています。

「簗」はたけの象形である「竹冠」に流れる水と大地を覆う木、水の流れを石でせき止めた象形である「梁」を組み合わせ、会意文字として成り立った国字(中国から伝わった漢字ではなく、日本で独自に作られた漢字)です。

「簗(やな)」は川の瀬や河川の岸などに杭や石を設置し、水の流れをせき止め、流れてきた魚を捕獲する仕掛けであり、「梁(やな)」とも表記されます。

「簗」には川を上ってくる魚を捕らえる「上り梁」と川を下ってくる魚を捕らえる「下り梁」に大別されます。

「簗」の熟語での使い方や使われ方

・『簗運上』【やなうんじょう】
「江戸時代に川に簗を設けて魚を捕る人に課せられた税」を意味する言葉です。

「簗」の地名での使われ方

・『大簗』【おおやな】
秋田県由利本荘市に所在する地名です。

・『串原大簗』【くしはらおおやな】
岐阜県恵那市に所在する地名です。

・『五個荘簗瀬町』【ごかしょうやなぜちょう】
滋賀県東近江市に所在する地名です。

「簗」の名前での使われ方

・『御簗』【おやな】
福井県や大阪府に見られる日本の名字です。

・『上簗』【かみやな】
鹿児島県や兵庫県、京都府、茨城県、静岡県に見られる日本の名字です。

・『下簗』【しもやな】
鹿児島県や大阪府、愛知県、熊本県、神奈川県に見られる日本の名字です。

まとめ

「簗」は訓読みでは「やな」と読み、音読みでは「ヤナセ」と読む漢字でした。

「簗」には「やな」という意味が含まれており、主に地名や名字として用いられている例が多いようです。

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