糸へんに岡と書く「綱」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「綱」の読み方と意味について解説します。
糸へんに岡で「綱」の読み方
「綱」の読み方は音読みでは「コウ」、訓読みでは「つな」です。
「綱」の意味や解説
「綱」とは、「繊維や糸などを撚り合わせて太く長く仕上げたもの」を指す言葉です。
撚りあわせてつくる長いものを表す言葉はいろいろあり太さによって使い分けられます。
裁縫に使うような繊維を撚り合わせた細長いものを「糸」といいます。
糸程度の太さのものを撚り合わせて作ったもう少し太いものを「紐」といい、紐よりもさらに太く物をしばったりする時に使う物が「縄」です。
縄をさらに撚り合わせて作る太くて長いものを表す言葉が「綱」です。
一般的には物を曳くためやつなぎとめるために使い、多少の負荷では切れないくらい丈夫で強いものを指します。
丈夫で切れることなくしっかりとつなぎとめておく様子から転じて「物事を束ねる大元に当たるもの」という比喩的な意味でも使われます。
「綱」の熟語での使い方や使われ方
・『手綱』【たづな】
「馬を操るためにくつわに取り付ける綱」を指す言葉です。
乗馬の際に使う馬具の一つで馬の口に取り付けたくつわの左右に結び付けられ騎乗者が両手に握って使います。
引いたり緩めたりすることで騎乗者の意思を馬に伝え走らせたり停止したりする馬とのコミュニケーションのための道具です。
・『綱渡』【つなわたり】
「高所に張り渡らせた綱の上を歩いてみせる曲芸の一種」のことです。
落ちたらただでは済まないくらい高い位置に張った綱の上を身一つで歩いて見せる曲芸で主にサーカスで披露される演目です。
近年はスラックラインと呼ばれスポーツ競技として広まっています。
・『横綱』【よこづな】
「大相撲の番付の最上位」を指します。
大相撲の地位の中でも別格の立場であり個人で土俵入りを行う、勝敗に関わらず番付が落ちないなど特別な存在です。
まとめ
「綱」は長いもののなかでも太さによって区別されますが絶対的な基準はありません。
状況によって呼び方が変わることもあるので注意しましょう。