虫へんに卷と書く「蜷」は何と読みどんな意味があるのでしょうか。
今回は、「蜷」の読み方と意味について解説します。
虫へんに卷で「蜷」の読み方
「蜷」の読み方は音読みでは「ケン」、訓読みでは「にな」です。
「蜷」の意味や解説
「蜷」とは、「淡水で生息する巻貝の総称」です。
個別の種類を指す意味で使うことがありますが一般的には種類を問わず淡水に生息する巻貝の全てを指す言葉として使われています。
池や川、沼や湖などさまざまな場所に生息するほか田んぼや用水路など人が整備した水域にも多数生息しています。
淡水に生息する巻貝は寄生虫や病原菌を宿していることが多く人間にとって害になる生物です。
寄生虫や感染症などの病気以外にも苗や稲を食い荒らすなど農業被害をもたらす害虫として駆除対象になっているものも多く存在します。
一部の種類は水の不純物を吸収して浄化する作用があり水質改善に用いられます。
自然界ではサギや鶴など主に大型鳥類の食料になることから絶滅が心配される貴重な鳥類の生息地域では特に重要な存在です。
「蜷」の熟語での使い方や使われ方
・『カワニナ』【かわにな】
「カワニナ科カワニナ属に分類される淡水巻貝」です。
東アジアに分布する淡水巻貝で地域ごとに多くの固有種が存在します。
成長しても大きさは3cm程度で淡水に生息する巻貝としてはかなり小さい無類です。
水のきれいな場所にしか生息できず繁殖しているかどうかが水のきれいさを測る目安になります。
・『蜷色』【にないろ】
「染め色の一種で青黒い色」を指します。
元々は公家が着用する襲の色目の一種を指しますが、現在は反物の染め色を表す言葉として使われています。
「蜷」の貝殻に似たところのある青黒くて緑がかった色を指す言葉です。
まとめ
「蜷」は日常で使う言葉ではないのでこの機会に正しい読み方と意味を理解しておきましょう。