この記事では、「蜩」の読み方を分かりやすく説明していきます。
虫へんに周で「蜩」の読み方
「蜩」という漢字は訓読みでは「ひぐらし」や「せみ」と読み、音読みでは「チョウ」や「ジュウ」、「チュウ」、「ジュ」と読みます。
「蜩」の意味や解説
「蜩」には昆虫の「セミ」や「ひぐらし」、「かなかなぜみ」という意味が含まれています。
「蜩」は頭部の大きなマムシの象形である「虫へん」に彫刻が一面に施された方形の器物の象形である「周」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「蜩(ヒグラシ)」はカメムシ目セミ科に分類されるセミの一種であり、漢字では「日暮」や「秋蜩」、「茅蜩」、「晩?」とも表記されます。
「カナカナ」や「カナカナゼミ」とも呼ばれており、「カナカナカナ」と聞こえる独特な鳴き声が由来です。
日本ではほぼ全国に分布しており、国外では中国大陸に分布しています。
「ヒグラシ」のオスはメスに比べて、長く太い腹部をもっているのが特徴です。
オスの腹部はかざした光が透けるほどにほぼ空洞であり、こりは共鳴室が発達しているためです。
また、「カナカナカナ」や「ケケケケ」、「キキキキ」などと表現されるオスの鳴き声は風情があるものとされ、昔より文学の題材にされてきた他、俳句において「ヒグラシ」は秋の季語として扱われています。
「ヒグラシ」という名称ですが、夕暮れ時や日暮れ時に鳴くため、「日を暮れさせるもの」という意味に由来しています。
まとめ
「蜩」は訓読みでは「ひぐらし」や「せみ」と読み、音読みでは「チョウ」や「ジュウ」、「チュウ」、「ジュ」と読む漢字でした。
「蜩」には昆虫の「セミ」やセミの仲間である「ひぐらし」という意味が含まれており、熟語をはじめ、地名や名前に用いられているケースはありませんでした。