この記事では、「蛞」の読み方を分かりやすく説明していきます。
虫へんに舌で「蛞」の読み方
「蛞」という漢字は訓読みでは「おたまじゃくし」と読み、音読みでは「カツ」や「カチ」、「セツ」、「ゼチ」と読みます。
「蛞」の意味や解説
「蛞」には「オタマジャクシ」という意味が含まれています。
「蛞」は頭の大きいマムシの象形である「虫へん」に口から出したベロの象形である「舌」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「オタマジャクシ」は「カエルの幼生」です。
「お玉杓子」とも表記され、四肢のない胴体に発達した尾が生えている姿が調理器具の「玉杓子」に似ていることから、この名が付けられました。
「オタマジャクシ」といえば「カエル」が一般的ですが、「サンショウウオ」の幼生を「サンショウウオのオタマジャクシ」とするように、稀に有尾類の幼生を指して便宜的に「オタマジャクシ」と呼ぶケースがあります。
「蛞」の熟語での使い方や使われ方
・『蛞蝓』【なめくじ】
「ナメクジ科に分類される生物や陸に生息する巻貝のうちで殻が退化したものの総称」を意味する言葉です。
「蛞蝓(なめくじら)」や「蛞蝓(なめくじり)」とも呼ばれます。
・『蛞蝓魚』【なめくじうお】
「頭索綱ナメクジウオ科に分類される生物」を意味する言葉です。
「蛞」のことわざでの使われ方
・『蛞蝓に塩』【なめくじにしお】
「(ナメクジに塩をかけると縮むことに因んで)苦手なものを前に縮みあがることの例え」を意味することわざです。
まとめ
「蛞」は訓読みでは「おたまじゃくし」と読み、音読みでは「カツ」や「カチ」、「セツ」、「ゼチ」と読む漢字でした。
「蛞」には「オタマジャクシ」という意味が含まれており、熟語では「ナメクジ」を指す言葉に用いられている例が多いようです。