金へんに兵と書く「鋲」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「鋲」の読み方と意味について解説します。
金へんに兵で「鋲」の読み方
「鋲」の読み方は音読みでは「ビョウ」、訓読みはありません。
「鋲」の意味や解説
「鋲」とは、「丸い形の頭がついた固定用の留め具」を指す言葉です。
物体同時を動かないよう固定したり貼り合わせたりするのに使う道具を留め具といいます。
留め具には金槌で打ちつけて使う釘やドライバーで回し締めて固定するネジなどいろいろな種類があります。
丸くてつるりとした頭を持ち細長く伸びた先端部分を押し付けるようにして使う留め具が「鋲」です。
釘とよく似た形状ですが「鋲」は釘よりも長さが短く先端が尖っていないものもあるなど留め具としての使い方や機能は大きく異なります。
壁に紙を止めるために押し刺して使うものや金属板同士をつなぎ合わせるために外れないよう打ち付けてから潰すもの、打ち込んだ先端が左右に開いて返しになり抜けないようになるものなど多様な「鋲」が存在します。
「鋲」の熟語での使い方や使われ方
・『画鋲』【がびょう】
「紙を壁に貼り付けるために使う留め具」のことです。
掲示板に貼紙を貼るときなどに使います。
丸くて平たい頭に鋭く尖った短い針がついた形状で平たい部分を押し当てるようにして固定しはがす時は引き抜いて外します。
・『鋲打』【びょううち】
「鋲を打つこと」を意味します。
金属板を固定するためにリベットを打ち付けたり革ジャンに装飾品として飾り鋲を留めたりなど、「鋲」を打つこと全般を表す言葉です。
「鋲」を打つために使う専用の機械を「鋲打機」【びょううちき】といいます。
・『底鋲』【そこびょう】
「地面との接触を防ぐためカバンの底に打ち付けられる鋲」のことです。
地面の汚れの付着を防ぐカバンの足として機能します。
まとめ
「鋲」は身の回りのさまざまな場所で使われている留め具です。
多くの種類があるので混同しないようそれぞれの正しい意味と読み方を覚えておきましょう。