「乖離」という言葉にはどのような意味があり何と読むのが正しい読み方なのでしょうか。
今回は、「乖離」の正しい読み方と意味について解説します。
「乖離」の正しい読み方は「かいり」と「はくり」どちら
「乖離」という言葉の読み方として思い当たるのが「かいり」と「はくり」の2つです。
「かいり」と「はくり」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「乖離」の正しい読み方は「かいり」です。
「乖」は「乖乱」【かいらん】「乖背」【かいはい】など「かい」と読み「離」は「離陸」【りりく】「別離」【べつり】など「り」と読みます。
漢字の読み方を合わせた「かいり」が「乖離」の正しい読み方です。
「乖」を「はく」とは読みません。
「はくり」と読むのは「剥離」で、「乖離」とは読み方も意味も全く異なる別の言葉です。
「乖離」の意味
「乖離」とは、「そむいて離れること」を意味する言葉です。
二つ以上のものが互いに別々の方向に向かい距離をとるさまを表します。
向いている方向が違うことで進行方向に進むにつれてどんどん距離が離れてしまう様子に対して用いる表現で、意識してお互いが距離を取るような場合でも結果としてそれほど距離が離れていなければ「乖離」とは表現しません。
進むにつれてだんだんとズレが大きくなり自然に距離が広がるような離れ方が「乖離」の表す本来の意味合いです。
元々は物理的な距離が離れているさまを表しますが、価値観や考え方など心の距離が離れている様子に対しても用いられる表現です。
「乖離」の言葉の使い方や使われ方
・『時間が経つにつれて乖離が目立つようになった』
・『方針の乖離はもはや修正が不可能なレベルだ』
・『社員と経営陣の間で認識にだいぶ乖離がある』
まとめ
「乖離」の正しい読み方は「かいり」で「はくり」は剥がれて離れることを意味する別の言葉の読み方です。
微妙なニュアンスを含む表現なので正しい意味と読み方を知っておきましょう。