この記事では、「劇画」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「劇画」の正しい読み方は「げきが」と「へきが」どちら
「劇画調」など漫画に使われる用語の「劇画」は「げきが」と「へきが」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「劇画」の正しい読み方は「げきが」です。
「演劇」「悲劇」などに使われる「劇」(げき)と「絵画」「画家」などに使われる「画」(が)を組み合わせて読みます。
なお、漢字の「劇」は「へき」とは読まないので「へきが」は間違いになります。
なお「へきが」と読むと、壁や天井などに描かれた絵を意味する「壁画」の読み仮名になってしまうので注意が必要です。
「劇画」の意味
「劇画」とは、漫画のジャンルのひとつで、写実的な描写、現実的で動的なストーリーを特徴とした作風のことです。
日本で1950年代に誕生し、1970年代まで漫画界においてブームを起こしました。
それまでの漫画は、コマ割りが少なく、登場人物の描写やストーリーは単純な作風になっているものが一般的でした。
対して「劇画」は一般的な漫画とは異なり、コマ数が多く、映画のようにさまざまなアングルから描写したり、登場人物の心情まで細やかに表現したりしているところが大きな特徴となっています。
現在ではブームが去ったこともあり、人物や背景をリアルに描写している画風が「劇画」調と思われがちですが、厳密には画風にこだわらずコマ割りやストーリーが動的で写実的なものが「劇画」とされています。
「劇画」の言葉の使い方や使われ方
・『昔の青年向けの漫画には劇画が多かった』
・『劇画調の人物像を描いてみる』
・『ハードボイルドの劇画は、迫力があってとても面白い』
まとめ
「劇画」は写実的な描写と現実的で動的なストーリーを特徴とした漫画のジャンルのことで「げきが」と読みます。
「へきが」と読むと別の言葉「壁画」が連想されるので、読み間違えには注意が必要です。