「善玉」は物語のキャラクターなどに対して使われる言葉です。
具体的にはどういった意味があり何と読むのが正しい読み方なのでしょうか。
今回は、「善玉」の正しい読み方と意味について解説します。
「善玉」の正しい読み方は「ぜんだま」と「よしだま」どちら
「善玉」という言葉の読み方としては「ぜんだま」と「よしだま」が考えられます。
「ぜんだま」と「よしだま」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「善玉」の正しい読み方は「ぜんだま」です。
「善」には「善行」【ぜんこう】「偽善」【ぎぜん】など「ぜん」という読み方と、「善積」【よしづみ】「以善免」【いよしめん】など「よし」という読み方があります。
「玉」は「尺玉」【しゃくだま】「煙玉」【けむりだま】など「だま」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「ぜんだま」と「よしだま」のうち「善玉」の正しい読み方は「ぜんだま」です。
「善玉」の意味
「善玉」とは、「善の役割をするもの」を意味する言葉です。
道徳にかなった立派な行いや良い効果をもたらす行為のことを「善」といいます。
江戸時代の書物では物語に挿絵が添えられていましたが、一部の挿絵では顔を描かず円の中に「善」の文字を書いて善の役回りのキャラクターであることを示す描き方がとられていました。
そのような円の中に善と書いたキャラクターが「善玉」の由来で、そこから転じて「物語に登場する善玉の役回りを担当するキャラクター」という意味で使われている言葉です。
現在はキャラクターだけでなく好ましい働きをするもの全般を「善玉」と呼んでいます。
「善玉」の言葉の使い方や使われ方
・『芝居をやるなら善玉を演じたい』
・『プロレスの善玉をベビーフェイスと呼ぶ』
・『善玉コレステロールの量が少ない』
まとめ
「善玉」の正しい読み方は「ぜんだま」で「よしだま」と読むのは誤りです。
いろいろなものに使われている表現なので正しい意味と読み方を理解しておきましょう。