この記事では、「嗚呼」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「嗚呼」の正しい読み方は「ああ」と「あよ」どちら
「嗚呼」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みを確認します。
「嗚」の漢字の音読みは「オ」で、訓読みは「ああ・なげ(く)」です。
また、「呼」の漢字の音読みは「コ」で、訓読みは「よ(ぶ)」です。
ここからは、「嗚」の漢字一字で「ああ」と読めることが分かりますが、「嗚呼」では「ああ」とも「あよ」とも読むことが出来ないように思われます。
さて、「嗚呼」の正しい読み方は「ああ」と「あよ」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「嗚呼」の正しい読み方は「ああ」で、「あよ」と読むのは間違いです。
この読み方は、いわゆる熟字訓であり、個別の漢字の読みからは推察できない読み方です。
また、この言葉は「嗚」の漢字を使った熟語の難読熟語とされており、読めなかったとしてもがっかりする必要はありません。
この熟語はしばしば目にすることがあるので、これを機会に覚えられると良いでしょう。
ちなみに、「嗚」という漢字は「鳴」とは異なり、口に鳥ではなく口に烏(からす)と書きます。
「嗚呼」の意味
「嗚呼」とは、「ものごとに深く感じたり、驚いたりした気持ちを表現する」言葉です。
「嗚呼」の言葉の使い方や使われ方
・『彼女は夕陽の名所で、初めて実際に夕陽の風景を見て、思わず嗚呼と感嘆の声を上げました』
・『明治から昭和にかけての小説や詩には、感嘆の表現として嗚呼との熟語がしばしば使われており、覚えておくと便利です』
・『彼は嗚呼の熟語の読みは「ああ」だよ、君は知っているかなと、得意満面に話していました』
まとめ
「嗚呼」の正しい読み方は「ああ」で、「あよ」と読むのは間違いです。
また、この「嗚呼」とは、「ものごとに深く感じたり、驚いたりした気持ちを表現する」言葉です。