「姑息」は本来の意味とは違う意味で使われることが多い誤用の目立つ言葉ですが、本来はどのような意味で何と読むのが正しいのでしょうか。
今回は、「姑息」の正しい読み方と意味について解説します。
「姑息」の正しい読み方は「こそく」と「しゅうとめそく」どちら
「姑息」という言葉の読み方としては「こそく」と「しゅうとめそく」が浮かびます。
「こそく」と「しゅうとめそく」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「姑息」の正しい読み方は「こそく」です。
「姑」は「小姑」【しょうこ】「外姑」【がいこ】など「こ」という読み方のほか、一字で「姑」と読みます。
「息」は「息災」【そくさい】「安息」【あんそく】など「そく」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせた「こそく」と「しゅうとめそく」のうち「姑息」の正しい読み方は「こそく」です。
「姑息」読み方はひとつしかありません。
「しゅうとめそく」を含むその他の読み方はすべて間違いです。
「姑息」の意味
「姑息」とは、「その場しのぎ」や「間に合わせ」などの意味で使う言葉です。
後の事を考えずその場を切り抜けるためだけの考えや行為を指します。
一般的に「姑息」という言葉は「卑怯」「ずる賢い」などと同じような「悪知恵を働かせた正々堂々としていないさま」という意味合いで使われていますが、元々このような意味合いはなく意味を間違えて使っている誤用です。
非常に誤用が目立つ言葉であり、平成22年度に行われた調査では7割を超える人が「卑怯」と同じ意味合いで使っているという誤用のほうが正しい意味合いを超える状況になっています。
「姑息」の言葉の使い方や使われ方
・『姑息な手段を繰り返す』
・『姑息な振る舞いがいつまでも続くものではない』
・『姑息な方法しかないが現状ではこれが最善の選択肢だ』
まとめ
「姑息」は「こそく」と読むのが正しく「しゅうとめそく」は誤りです。
本来の意味よりも誤用の方が広まっていますが、間違える人が多いため慣用的な用法として受け入れられているのが現状です。
本来の意味にこだわりすぎず柔軟に解釈してください。