この記事では、「居座」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「居座」の正しい読み方は「いざ」と「いぐら」どちら
「居」という漢字は訓読みでは「居(い)る」や「居(お)る」と読み、音読みでは「きょ」や「こ」と読みます。
そして、「座」という漢字は訓読みでは「座(すわ)る」や「座(いま)す」と読み、音読みでは「ざ」と読みます。
「居座」には2つの読み方があり、1つ目は「居」に訓読み、「座」に音読みを当て、「いざ」とする読み方。
そして、もう1つは「熟字訓」と呼ばれる「当て字」の用法で読みを当てた「いぐら」とする読み方です。
正しい読み方の結論
「居座」は「いざ」とも「いぐら」とも読むことができます。
「居座」の意味
「居座」には2つの読み方があり、どちらの読み方を用いるかによって、指し示す意味が異なります。
「居座(いざ)」の場合は以下の意味を指し示します。
・「能楽で、古くワキ、囃子(はやし)方や地謡(じうたい)などが座る場所」や「現在で言う能舞台の後座、もしくは地謡座のこと」と推測される。
・「居座高(いざだか)」の略語であり、「怒って、座った姿勢から伸びあがるようにするさま」や「いたけだか」。
そして、「居座(いぐら)」の場合は「魚を獲るために、網代の見張りをする人の座っている場所」という意味を指し示す言葉になります。
「居座」の言葉の使い方や使われ方
・(いざとして用いる場合)『花伝髄脳記には居座という言葉を用いた記述が見られる』
・(いぐらとして用いる場合)『居座の近くに灯りがともっているのが見えた』
まとめ
・「居座」は「いざ」とも「いぐら」とも読むことができ、どちらの読み方を用いるかで指し示す意味が変化します。
・「居座(いざ)」の場合は「能楽で、古くワキ、囃子(はやし)方や地謡(じうたい)などが座る場所」や「現在で言う能舞台の後座、もしくは地謡座」という意味を表すと推測され、「怒って、座った姿勢から伸びあがるようにするさま」を意味する「居座高(いざだか)」の略語としての意味も含まれます。
・「居座(いぐら)」の場合は「魚を獲るために、網代の見張りをする人の座っている場所」という意味を表します。