「改訳」という言葉は訳すことに関係する言葉ですが、どのような訳を意味しどう読むのが正しい読み方なのでしょうか。
今回は、「改訳」の正しい読み方と意味について解説します。
「改訳」の正しい読み方は「かいやく」と「かいわけ」どちら
「改訳」という言葉の読み方としては「かいやく」と「かいわけ」の2つが考えられます。
「かいやく」と「かいわけ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「改訳」の正しい読み方は「かいやく」です。
「改」には「改造」【かいぞう】「更改」【こうかい】など「かい」と読みます。
「訳」は「訳詞」【やくし】「点訳」【てんやく】など「やく」と読むほか、「訳有」【わけあり】「内訳」【うちわけ】など「わけ」とも読みます。
漢字の読み方を組み合わせた「かいやく」と「かいわけ」のうち「改訳」の正しい読み方は「かいやく」です。
「改訳」の意味
「改訳」とは、「すでに訳されているものをもう一度訳し直すこと」を意味する言葉です。
外国語の翻訳や古文の現代語訳などすでに一度訳されているものを改めることを指します。
基本的には一から全面的に新しく訳すのではなく、すでに存在する訳文に手を入れ改良や改善により新しい訳文を完成させる作業を指します。
ある程度もとの訳文が生かされている場合に用いる表現で、元の訳文を使わずまったく新しく訳すのは「新訳」です。
全面的な更新から一部の見直しまで、規模や程度にかかわらず訳し直しはすべて「改訳」と表現します。
改めるポイントはさまざまですが、基本的にてにをはや誤記の修正程度の変更のみの場合は「改訳」に当たらず表現に明らかな違いが出るほど改められる場合に「改訳」と表現します。
「改訳」の言葉の使い方や使われ方
・『古典的名作が改訳で再刊された』
・『翻訳の出来が悪いので改訳が決定する』
・『改訳版は現代的な言い回しがふえている』
まとめ
「改訳」の正しい読み方は「かいやく」で「かいわけ」は間違った読み方です。
言葉の意味を正しく理解して使いましょう。