「何方」とはどう読むのが正しく何を意味する言葉なのでしょうか。
今回は、「何方」の正しい読み方と意味について解説します。
「何方」の正しい読み方は「どなた」と「なにがた」どちら
「何方」という言葉の読み方として候補になるのが「どなた」と「なにがた」の2つです。
「どなた」と「なにがた」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「何方」の正しい読み方は「どなた」です。
「何」は「何者」【なにもの】「何故」【なにゆえ】など「なに」と読み「方」は「皆様方」【みなさまがた】「先生方」【せんせいがた】など「がた」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせると「なにがた」になりますが「何方」の正しい読み方は「なにがた」ではなく「どなた」です。
「どなた」は漢字の組み合わせに対して特定の読み方が当てられる熟字訓と呼ばれる読み方です。
「何方」は2字の熟語に対して「どなた」の読み方が当てられているので「何」を「ど」「方」を「なた」と読むのではなく「何方」という熟語に限り「どなた」と読みます。
「何方」には他にも「どちら」「どっち」「いずかた」などの読み方があります。
「何方」の意味
「何方」を「どなた」の読む場合の意味は「『だれ』の丁寧表現」です。
特定されていない人を丁寧に言うときに使います。
「何方」を「どちら」「どっち」「いずかた」と読む場合の意味は「不定称の指示代名詞」または「不特定の場所」を指す言葉です。
どれかわからないものを尋ねる時や道や方角などが分からない時に用いる表現です。
「何方」の言葉の使い方や使われ方
・『先ほど訪ねてこられたのは何方でしたか』
・『何方にお願いすべきかか分からない』
・『何方の依頼もお断りしている』
まとめ
「何方」は「どなた」のほかに「どちら」「どっち」「いずかた」と読みますが「なにがた」とは読みません。
読み方によって意味が変わるのであわせて覚えておきましょう。