この記事では、「紙背」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「紙背」の正しい読み方は「しはい」と「かみぜ」どちら
「紙背」は、一見「しはい」とも「かみぜ」とも読めそうですが、どちらが正しい読み方になるのでしょうか。
正しい読み方の結論
「紙背」の正しい読み方は「しはい」です。
「しはい」は「紙」と「背」を音読み同士で組み合わせて読んだものです。
訓読みで「紙」は「かみ」、「背」は「せ」と読みますが「紙背」を訓読みにして「かみぜ」と読むことはありません。
「紙背」の意味
「紙背」は、読んで字のごとく「紙の背面」を表しており「紙の裏側」という意味を持ちます。
また「表面上の文字や文章には示されていない深い意味」という意味でも用いられています。
漢字の「紙」は「用紙」を表すほか「文書」も意味します。
また「背」は「背中」や「ものの裏側」を表し「裏に隠れて見えない部分」といったニュアンスも持ちます。
「紙背」は単純に「紙の裏側」を表すほか「文書の見えない部分に隠れているもの」つまり「表面上の文字や文書の背後にある本当の意味」を表す言葉になっているのです。
一般に「文章に隠された深い意味」を表す時に使われ、しばしば「眼光紙背に徹す」(がんこうしはいにてっす)という慣用句としても用いられます。
これは「鋭い読解力で文に隠された深い意味を読み取ること」を表します。
「紙背」の言葉の使い方や使われ方
・『筆者の想いを紙背から読み解く』
・『眼光紙背に徹し、短いメッセージに隠された深意を探り出す』
・『絵画の紙背に作者のサインを見つけた』
まとめ
「紙背」は紙の裏側や「表面上の文字や文章には示されていない深い意味」を表す言葉で「しはい」と読みます。
少し難しい言葉なので、初めて見たときには読み方に戸惑うかもしれません。
「かみぜ」は読み間違いになるので、正しい読み方と意味を覚えておきましょう。