「万障」という言葉はビジネス表現の定型文として使われています。
具体的に何を意味し何と読むのでしょうか。
今回は、「万障」の正しい読み方と意味について解説します。
「万障」の正しい読み方は「ばんしょう」と「まんしょう」どちら
「万障」という言葉の読み方として当てはまりそうなのは「ばんしょう」と「まんしょう」の2つです。
「ばんしょう」と「まんしょう」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「万障」の正しい読み方は「ばんしょう」です。
「万」には「万事」【ばんじ】「千万」【せんばん】など「ばん」という読み方と、「万一」【まんいち】「巨万」【きょまん】など「まん」という読み方があります。
「障」は「障壁」【しょうへき】「支障」【ししょう】など「しょう」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「ばんしょう」と「まんしょう」の2つのうち「万障」の正しい読み方は「ばんしょう」です。
「万障」の意味
「万障」とは、「いろいろな不都合」を意味する言葉です。
「万障」の「障」は何かをするにあたって邪魔になることを意味します。
不都合や差し支えなど物事の邪魔になるあらゆることを指す言葉が「万障」です。
目的を邪魔するあらゆる不都合すべてを表し、一般的には否定する形で「あらゆる不都合を乗り越えて」という意味で用いられます。
「万障」の言葉の使い方や使われ方
・『万障お繰り合わせの上ご参加ください』
・『なんとしてでも参加するため万障を調整する』
・『万障繰り合わせるにしても限度がある』
まとめ
「万障」は「ばんしょう」と読むのが正しく「まんしょう」とは読みません。
ビジネスの定型文以外ではほとんど見かけない表現ですが、ビジネスマナーとして知っておくべき言葉なので正しい意味と読み方を憶えておきましょう。