「吝か」という言葉はどういった読み方で読むのが正しいのでしょうか。
今回は、「吝か」の正しい読み方と意味について解説します。
「吝か」の正しい読み方は「やぶさか」と「けちか」どちら
「吝か」の読み方はは「やぶさか」と「けちか」のどちらが正しいのでしょうか。
正しい読み方の結論
「吝か」の正しい読み方は「やぶさか」です。
「吝か」の「吝」には「けち」という読み方がありますが「吝か」という送り仮名がつく場合はそのような読み方はしません。
「吝か」の意味
「吝か」とは、「出し惜しむこと」を意味する言葉です。
この言葉は単体で使われることはほとんどありません。
一般的には「吝かでない」というように打ち消しを伴った否定形で使われます。
打ち消しの形になると「出し惜しむことはない」つまり「惜しまず喜んでやる」という意味になります。
ためらいやちゅうちょのない様子を表す言葉で、物事に対して否定的なところがなく積極的にやるさまを指す表現です。
「吝」には「けち」読み方と意味がありますが、「けち」と読むのは一字だけで使う場合がほとんどです。
「吝か」は漢字で書かれることも少なく多くの場合は「やぶさか」と平仮名で書かれます。
近頃は「吝かでない」を「仕方なくする」という意味だと思っている人が増えています。
NHKの調査では「喜んでする」という本来の意味で答えた人が約3割なのに対し、本来の意味ではない「仕方なくする」と答えた人は約4割で間違った意味で理解している人の方が上回っています。
「吝か」の言葉の使い方や使われ方
・『援助を求められれば協力するのに吝かではない』
・『資金援助の件は吝かではないが、今すぐというわけにはいかない』
・『環境保護活動に吝かではない』
まとめ
「吝か」の正しい読み方は「やぶさか」です。
「けちか」という読み方はしないのでしっかり覚えておきましょう。
