お金に関することわざとして「悪銭身につかず」という言葉があります。
この「悪銭」とはどんなお金のことで何と読むのが正しいのでしょうか。
今回は、「悪銭」の正しい読み方と意味について解説します。
「悪銭」の正しい読み方は「あくせん」と「わるせん」どちら
「悪銭」という言葉の読み方としては「あくせん」と「わるせん」の2つが考えられます。
「あくせん」と「わるせん」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「悪銭」の正しい読み方は「あくせん」です。
「悪」には「悪人」【あくにん】「極悪」【ごくあく】など「あく」という読み方と、「悪者」【わるもの】「性悪」【しょうわる】など「わる」という読み方があります。
「銭」は「釣銭」【つりせん】「賽銭」【さいせん】など「せん」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「あくせん」と「わるせん」のうち「悪銭」の正しい読み方は「あくせん」です。
「悪銭」の意味
「悪銭」とは、「悪いことをして得たお金」もしくは「出来が悪く品質の低いお金」を意味する言葉です。
ことわざで使われているのは前者の意味の方で「真っ当な方法で手に入れていないお金は無駄遣いなどですぐに出て行ってしまい貯まらない」というお金に関する戒めを表すことわざです。
筋の悪いお金という入手方法を表す意味以外にお金そのものの質の悪さを表す意味でも使います。
一般的には過去に発行された歴史上の貨幣の中でも製造技術が未熟ですぐに朽ちてしまうようなお金を表す言葉として使われます。
「悪銭」の言葉の使い方や使われ方
・『悪銭を貯めるのは難しい』
・『悪銭で幸福になった人間はいない』
・『金属不足の時代に作られた悪銭』
まとめ
「悪銭」の正しい読み方は「あくせん」で「わるせん」と読むのは間違いです。
複数の意味を持つ言葉なので正しい読み方と意味をあわせて憶えておきましょう。