木へんに市と書く「柿」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「柿」の読み方と意味について解説します。
木へんに市で「柿」の読み方
「柿」の読み方は音読みだと「シ」、訓読みだと「かき」です。
「柿」の意味や解説
「柿」とは、「カキノキ科に分類される落葉高木の総称」もしくは「カキノキ科の落葉高木になる実」を指す言葉です。
東アジアを原産とする落葉高木の一種でオレンジがかった赤色の実は食用にされます。
日本の在来植物としては数少ない甘い果物が取れる植物であり日本でとれる貴重な甘味としてその実は古くから好まれてきました。
果樹として栽培される「柿」にはさまざまな品種がありますがそのまま食べられる甘柿とそのままでは食べられず渋を抜くための加工が必要な渋柿の2種類に分けられます。
実は食用にするほか豊富に含まれるタンニンが防腐剤になり木工製品や繊維を染める染料として使われています。
幹は木材として使用され非常に硬く丈夫なことから長らくゴルフクラブのヘッドに使用されてきました。
メタルウッドが登場する以前のゴルフクラブのヘッドに使用されていたパーシモンという木材は「柿」のことです。
「柿」の熟語での使い方や使われ方
・『干柿』【ほしがき】
「干して水分と渋みを抜き甘く加工した柿」のことです。
渋柿に含まれる渋みは乾燥させることで水分と一緒に抜けていきます。
渋柿を軒先に干して天日で水分と渋みを抜いた日本伝統のドライフルーツです。
・『柿渋』【かきしぶ】
「渋柿の実に含まれるタンニンを抽出し発酵させて作る抽出液」のことです。
防腐剤として木材に塗装したり布を染めたりなどの用途に用いられます。
まとめ
「柿」は日本人にとってなじみ深い植物のひとつです。
スーパーでも売られている身近なものなので正しい読み方と意味を理解しておきましょう。