この記事では、「芹」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに斤で「芹」の読み方
「芹」という漢字は訓読みでは「せり」と読み、音読みでは「キン」や「キ」と読みます。
「芹」の意味や解説
「芹」にはセリ科の植物である「せり」という意味が含まれています。
「芹」は並び生えた草の象形である「くさかんむり」に曲がった柄と刃を持つ手斧の象形である「斤」を組み合わせ、小刻みな葉をつける「せり」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「芹(せり)」はセリ科セリ属に分類される植物です。
日本原産であり、春の七草の1つとして数えられる多年草として有名です。
名称ですが、群生した若葉が競り合うように背丈を伸ばして成長することから「競(せ)り」→「せり」と名付けられたと伝えられています。
「ミズゼリ」や「オカゼリ」、「ノゼリ」や「タゼリ」とも呼ばれる他、野生のものは「野ぜり」や「山ぜり」、畑で栽培されているものは「畑ぜり」、水田で栽培されているものは「田ぜり」として呼び分けされています。
日本では七草粥をはじめ、古くより効能のある野菜として親しまれていますが、西洋では「芹(せり)」を食べる習慣はないのだそうです。
「芹」の熟語での使い方や使われ方
・『三葉芹』【みつばぜり】
「ミツバの別名」を意味する言葉です。
・『芹焼き』【せりやき】
「熱した石の上で蒸し焼きにした芹の料理」、「油で炒めて、鶏肉などと煮る芹の料理」を意味する言葉です。
「芹」の地名での使われ方
・『瀬芹』【せり】
兵庫県丹波篠山市に所在する地名です。
・『芹井』【せりい】
奈良県桜井市に所在する地名です。
・『芹ケ沢』【せりがさわ】
福島県田村郡三春町に所在する地名です。
まとめ
「芹」は訓読みでは「せり」と読み、音読みでは「キン」や「キ」と読む漢字でした。
そして、「芹」にはセリ科の植物「せり」という意味が含まれています。