この記事では、「涎」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「涎」の読み方
さんずいに延で「涎」は、音読みで「せん」、「えん」、「ぜん」と読みます。
また、訓読みで「よだれ」と読みます。
「涎」の意味や解説
「涎」は「よだれ」と読みます。
「よだれ」は「口の外に流れ出る唾液のこと」という意味があります。
唾液は食べ物を消化するために役立つ分泌液ですが、唾液を飲み込む機能が弱い、赤ちゃんや高齢者の場合は、口の外に出て、「よだれ」となります。
ちなみに唾液は、水、電解質、粘液と、多くの酵素からできています。
人間は、通常一日に1から1.5リットル程度分泌されると言われています。
「涎」の熟語での使い方や使われ方
・『垂涎』【すいぜん】
「食べたくてよだれを垂らすこと」という意味があります。
また、「ある物を手に入れたいと熱望すること」という意味があります。
こちらの意味で使われることが多く、例えばマニアなら絶対に欲しいグッズが売り出されるとき、「マニア垂涎のグッズ」などと「垂涎」をつけて宣伝することがあります。
・『流涎』【りゅうぜん】
「食欲を催して、よだれを流すこと」、また「うらやましがって物を欲しがること」という意味があります。
「垂涎」と同じ意味があります。
また「流涎」には「よだれを垂れ流すこと」という症状を意味し、乳児などに多い症状として知られています。
この場合は「流涎症(りゅうぜんしょう)」と呼ばれることになります。
まとめ
「涎」は「ぜん」また「よだれ」と読むことが分かりました。
「よだれ」を「涎」と書くことを知らない人は多いのではないでしょうか。
ただし「垂涎」という言葉はよく使われていて、この時に「涎」という漢字を目にする機会があるかもしれません。
「涎」は「よだれ」だと知っておきましょう。