さんずいへんに奏と書く「湊」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「湊」の読み方と意味について解説します。
さんずいへんに奏で「湊」の読み方
「湊」の読み方は音読みでは「ソウ」、訓読みでは「みなと」です。
「湊」の意味や解説
「湊」とは、「船舶が発着する場所」を意味する言葉です。
船舶を発着させる目的で整備された専用施設を指します。
本来は「人や物をたくさん集めること」や「たくさんの人や物が集まる場所」という意味でしたが、離れた場所と海路で結ばれ多くの船が出入りする場所にはたくさんの人や物が集まることから「湊」という言葉が整備された船着き場を表す意味で使われるようになったとされています。
同じ読みの言葉として「港」がありますがどちらも船の発着施設を指す言葉で意味は同じです。
一般的には「湊」は古い表記で昔からある船着き場や船着場が整備されていた土地の地名などに用いられ、近代に入ってから新しく整備された船舶の発着場所には「港」が使用されています。
意味に違いはないので新しく整備した船着き場に「湊」という字を使っても問題ありませんが古風な印象を与えます。
「湊」の地名や名前での使われ方
・『那珂湊』【なかみなと】
「茨城県ひたちなか市にある地名」です。
かつては那珂湊市が存在しましたが1994年に勝田市と合併し現在のひたちなか市になりました。
市名としては消滅しましたが現在も駅名や施設名として使用されています。
・『小湊』【こみなと】
「千葉県鴨川市で使われている地名」です。
かつて千葉県安房郡に「小湊町」がありましたが昭和に入って合併により天津小湊町になり、さらに平成に入ってからの合併で鴨川市となり現在は鴨川市を走る「小湊鉄道」にその名が残されています。
まとめ
「湊」は地名で広く使われています。
海に近い地域の地名でよく使われているので正しい読み方と意味を知っておきましょう。