さんずいへんに弘と書く「泓」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「泓」の読み方と意味について解説します。
さんずいへんに弘で「泓」の読み方
「泓」の読み方は音読みでは「オウ」、訓読みでは「ふか?い」「きよ?い」「ふち」です。
「泓」の意味や解説
「泓」とは、「水がたくさんあって底が深いさま」を意味する言葉です。
たくさんの水をたたえる場所を表す言葉で水平方向に広がる面積的な広さだけではなく縦方向にのびる水深の深さを表しています。
海や川、湖や池などたくさん水がある場所のことを水域といいますが「泓」は水域の中でも他と比べて特に水深が深い場所に対して用いられる表現です。
水底までの距離が深いだけではなく深い場所にたたえられている水が清くて美しいことも意味しています。
底が深くても水が淀んだり濁っていたりする場所は「泓」に当たりません。
「泓」の熟語での使い方や使われ方
・『泓涵』【おうかん】
「水が広く深い様子」を指す表現です。
広さがあって深いたくさんの水を有する水域を指します。
具体的な基準はありませんが一般的に流れのある場所に対して用いることは少なく湖や池、沼など水にほとんど変化がなく広くて深い場所に静かな状態でたくさんあるさまを表すときに使います。
・『泓泓』【おうおう】
「水がたくさんあること」を表します。
広くて深い場所に水がたっぷりとある様子を表す言葉です。
コップなどの器に水がギリギリいっぱいまでたくさん入っている様子のことを「なみなみ」と表現しますが、池や湖など特に水深が深いところになみなみと水が入っている状態のことを「泓泓」と表現します。
まとめ
「泓」は水域の広さや深さを表すのに加えて水のきれいさを表す意味も含みます。
日常的に使うことは少なく見るのは稀ですが正しい意味と読み方を覚えておきましょう。