さんずいに零と書く「澪」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「澪」の読み方と意味について解説します。
さんずいに零で「澪」の読み方
「澪」の読み方は音読みでは「レイ」、訓読みでは「みお」です。
「澪」の意味や解説
「澪」とは、「水の通り道」を指す言葉です。
海や川など水域のうち流れの影響で部分的に水底が深くなっている場所を指します。
川の底が溝のように掘り下げられて深くなっていることから船の通り道として利用されます。
河川の合流地点など強い流れが働く場所にできやすく水底の地形が部分的に変化していることから流れが急になったり渦を巻いたりなど他の場所と違う水の動きが見られ、泳いだり船で航行したりする時には注意が必要です。
水の流れにより自然にできる地形を指すほか、港の入り口などで大型の船を迎え入れるため浚渫により人工的に水底を掘り下げ水深を深くした水路を指す意味でも使われます。
船の通り道として利用されることから転じて「船が通った後に残る跡」という意味もあります。
船が通った後に残る白い軌跡が「澪」です。
「澪」の熟語での使い方や使われ方
・『澪筋』【みおすじ】
「水域で船の通り道として利用されている水底のくぼんだ溝」のことです。
深く刻まれた溝を道のようにたどって船舶が航行します。
水上から直接視認することはできません。
・『澪引』【みおびき】
「外からやってきた船舶が港内を航行するときに安全のため地元の小型船が水路を案内すること」を意味します。
いわゆる水先案内のことで港や水路の地形に詳しい者の案内により安全なルートで船舶が移動します。
・『澪標』【みおつくし】
「船が往来するときの目印」のことです。
水路として利用される「澪」の上に立てられる標杭のことで船舶はこの杭を目標に水路を確認して移動します。
まとめ
「澪」は水上交通にとって重要な言葉です。
日常ではあまり使う機会がありませんが正しい意味と読み方を憶えておきましょう。