この記事では、「倶」の読み方を分かりやすく説明していきます。
にんべんに具で「倶」の読み方
「倶」という漢字は訓読みでは「倶(とも)に」と読み、音読みでは「グ」や「ク」と読みます。
「倶」の意味や解説
「倶」には「連れ立つ」や「ともに」、「皆一緒に」という意味が含まれています。
また、外国語や梵語の音訳に多く用いられている漢字でもあります。
「倶」は横から見た人の象形である「にんべん」に子安貝(貨幣)と両手の象形である「具」を組み合わせ、「多くの人が揃って供える」、転じて、「皆」や「ともに」を意味する会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「倶」での熟語での使い方や使われ方
・『倶存』【ぐそん】
「皆生存していること」や「皆揃っていること」を意味する言葉です。
・『倶発』【ぐはつ】
「同時に発生すること」や「同時に発覚すること」を意味する言葉です。
・『倶会一処』【くえいっしょ】
仏教用語であり、「念仏者は皆等しく西方浄土へ往生し、1つのところに相会うこと」を意味する言葉です。
・『倶生神』【くしょうじん】
「人と共に生まれ、その人の一生における善悪の一切を記録し、死後、閻魔王へ報告すると考えられた神」を意味する言葉です。
・『倶胝』【くてい】
仏教用語であり、「数の単位で10の7乗」、「1000万」(億とする説もあり)を意味する言葉です。
・『倶楽部』【くらぶ】
「共通の目的を持つ人々によって構成された会」や「会員制を建前とする酒場」などを意味する言葉です。
まとめ
「倶」は訓読みでは「倶(とも)に」と読み、音読みでは「グ」や「ク」と読む漢字です。
そして、「倶」には「連れ立つ」や「ともに」、「皆一緒に」という意味が含まれている他、外国語や梵語の音訳の字としても使われています。