にんべんに古と書く「估」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「估」の読み方と意味について解説します。
にんべんに古で「估」の読み方
「估」の読み方は音読みでは「コ」、訓読みでは「あたい」「あきな?う」です。
「估」の意味や解説
「估」とは、「物の売り買い」もしくは「売り買いの際に基準となる値打ち」を意味する言葉です。
金銭を支払う代わりに物品を引き渡すあるいは物品を譲る代わりに金銭を受け取ると言った経済行為としての売り買いを表します。
物の売り買いでは物品に認められた価値を基準に値段がつけられ金銭を支払ったり値段をつけて店頭に並べたりしますが、「估」には物のやり取りの基準になる値打ちやあたいの意味もあります。
さらに「物品に値段をつけたり売り買いたりする人」という商人や商売人の意味も持つ言葉です。
金銭的評価としての値打ち以外にも世間からの評判や評価といった世俗的な価値という意味でも使われます。
「估」の熟語での使い方や使われ方
・『估券』【こけん】
「人としての価値」を意味します。
その人が他の人から見てどのくらいの価値があるかを表す言葉です。
能力や才能など実力に基づいた価値という意味もありますが、一般的には世間の人たちから認められた評判や評価といった意味で使われます。
あの人は立派な人だ、あいつに頼めば間違いないといったようなイメージとしての価値を表す際に用いる表現です。
・『估客』【こかく】
「品物を売り買いしてあきなう人」を指します。
品物を売り買いして利益を得る商人の古い言い方です。
まとめ
「估」は日常で使う機会は少ないのですが古い言葉として残っています。
複数の意味を持つ言葉なのでそれぞれの正しい読み方と意味を理解しておきましょう。