この記事では、「廟」の読み方を分かりやすく説明していきます。
まだれに朝で「廟」の読み方
「廟」の漢字の音読みは「ビョウ」で、訓読みは「たまや・みたまや・やしろ」です。
「廟」の意味や解説
「廟」の漢字には、「先祖を祭る建物」や「神を祀るほこら」や「王宮の正殿」等の意味があります。
「廟」の漢字のまだれは、「家屋のおおいである屋根」を意味し、その下に「朝」の漢字があることで、「朝礼を行う建物」を意味し、そこから転じて「先祖を祭る建物」すなわち「みたまや」の意味を持つようになったとされています。
「廟」の熟語での使い方や使われ方
・「廟」の漢字が「先祖を祭る建物」の意味で使われている熟語:『霊廟』【れいびょう】
「先祖や偉人などの霊を祭ったお宮」を意味する熟語です。
・「廟」の漢字が「神を祀るほこら」の意味で使われている熟語:『神廟』【しんびょう】
「神を祭る御霊屋」を意味する熟語で、「伊勢神宮の異名」として使われることもある熟語です。
・「廟」の漢字が「王宮の正殿」の意味で使われている熟語:『廟議』【びょうぎ】
「朝廷の評議」を意味する熟語です。
日本のおける有名な「霊廟」の例
日本には神式霊廟、仏式霊廟、儒式霊廟があります。
神式霊廟は、有名な神を祀る神社がこれに当たります。
また、仏式霊廟は寺院ではなく、宗祖や有力な檀家である大名等を祀る所を指し、その代表としては伊達政宗を祀る瑞鳳殿や天台宗の天海大僧正を祀る延暦寺慈眼堂などが挙げられます。
さらに、儒式霊廟としては、開祖を祀る「孔子廟」が、それに当たります。
まとめ
「廟」の漢字の音読みは「ビョウ」で、訓読みは「 たまや・みたまや・やしろ」です。
また、「廟」の漢字の意味としては、「先祖を祭る建物」や「神を祀るほこら」や「王宮の正殿」等があります。