魚へんに老日と書く「鰭」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「鰭」の読み方と意味について解説します。
魚へんに老日で「鰭」の読み方
「鰭」の読み方は音読みでは「キ」、訓読みでは「ひれ」「はた」です。
「鰭」の意味や解説
「鰭」とは、「水中で活動する生物の体の各部にある運動や姿勢制御のための器官」を指す言葉です。
魚類など水で暮らす生物の体には各部に膜のような構造をした薄い運動器があります。
水中で姿勢を安定させたり前に進む推進力を生み出したりするのに使う各部の運動器を指す言葉が「鰭」です。
「ひれ」と呼ばれるこの器官は背中や胸、腹や尾などあちこちにありそれぞれ役割が異なります。
内部にある骨や軟骨で支え関節で稼動する構造になっており動かして水をかくことで正しい向きに姿勢を正したり前方に推進したりします。
一般的なものは薄い形ではためくように動かして使いますが一部の種類は細長く延び砂を歩いて移動したり毒のあるトゲで外敵に対抗したりなど特殊な役割で使うこともある器官です。
イルカやオットセイなど魚類以外の生物でも水中を主な活動場所にしている場合は体に「鰭」が見られます。
「鰭」の熟語での使い方や使われ方
・『尾鰭』【おびれ、びき】
「尾にあるひれ」を指します。
体のうち一番後ろにあるヒレで左右や上下に動かして前方へと進む推進力を生み出す運動器です。
・『胸鰭』【むなびれ、きょうき】
「胸にある一対のひれ」を指します。
一般的な魚類ではエラのすぐ後ろに位置し、他の生物で言うところの腕にあたる器官です。
前方への推進と姿勢制御に使われますが薄い膜で空を飛んだり水底を歩いたりなど特殊な用途につかう種類も存在します。
まとめ
「鰭」はひらがなやカタカナで表記することがほとんどで読めない人も多い難読漢字です。
この機会に正しい読み方と意味を知っておきましょう。