この記事では、「嘴」の読み方を分かりやすく説明していきます。
口へんに此角で「嘴」の読み方
「嘴」は音読みでは、「シ」と読みます。
また、訓読みで「くちばし」、「はし」と読みます。
「嘴」の意味や解説
「嘴」とは、「くちばし」、「はし」、「鳥のくちばし」、「細く突き出た部分」などのことを意味しています。
「嘴」は「卵嘴(らんし)」で、鳥の卵の中の雛が、内側からつつく硬い突起のことを言い、雛鳥が卵を内側からつつくことを「嘴打(はしう)ち」と言います。
また、「鴨嘴(カモノハシ)」で、カモノハシ科カモノハシ属に属する哺乳類の動物のことを指しています。
「嘴」の熟語での使い方や使われ方
・『麟角鳳嘴』【りんかくほうし】
麒麟の角と鳳凰の嘴から、非常に稀で珍しいもののたとえです。
・『交喙の嘴』【いすかのはし】
鳥の「交喙(いすか)」の嘴が左右互い違いになっているところから、物事が食い違ってしまうことをたとえています。
・『嘴が黄色い』【くちばしがきいろい】
鳥の雛(ひな)の嘴が黄色いところから、年齢がまだ若くて、経験が少ないことのたとえです。
まとめ
「嘴」は「口へん」に「觜」と書きます。
「口へん」は漢字の偏の一つで、口に関することを表しています。
また、「觜」は音読みで「スイ」、「シ」、訓読みで「くちばし」、「はし」、「けづの」、「とろきぼし」と読み、「鳥などの突き出たくちばし」、「ミミズクの羽角(頭上の突出した羽毛)」などの意味があります。
さらに「觜」を分解すると、「此」と「角」になります。
「此」は音読みで「シ」、訓読みで「ここ」、「これ」、「か(く)」、「こ(の)」と読んで、「これ」、「かく」、「ここに」などの意味を表しています。
そして、「角」は音読みで「カク」、「ロク」、訓読みで「かど」、「つの」、「すみ」、「くら(べる)」と読み、「かど」、「すみ」、「動物の頭にあるつの」などを表しています。
言葉の読み方や意味を知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。