手へんに舌と書く「括」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「括」の読み方と意味について解説します。
手へんに舌で「括」の読み方
「括」の読み方は音読みでは「カツ」、訓読みでは「くく?る」「くび?る」「くび?れる」です。
「括」の意味や解説
「括」とは、「締め付けて固定すること」を意味する言葉です。
物体を紐などで縛り付けて動かないよう固定する様子を表します。
わらを集めて紐でくくりわら束にするような複数のものをひとまとめにするという意味のほか、巾着袋の口のような出入口を締めて閉ざすという意味もあります。
物理的に物を束ねたりくくったりする様子を表す以外にもバラバラのものを一つにしたり散らばった話題をまとめたりテーマを締めくくったりなど、抽象的な意味での「まとめる」という意味でも使われる言葉です。
「括」の熟語での使い方や使われ方
・『一括』【いっかつ】
「ひとまとめにすること」を意味します。
バラバラのものを個別に取り扱わずすべてをまとめ一つのものとして扱うことを指します。
月ごとの分割払いではなく全額を一回で支払う「一括払い」のように分割せずまとまっていることを強調する表現です。
・『総括』【そうかつ】
「さまざまな物事の全てをまとめること」を意味します。
これまでに起きた出来事や取り上げた話題など対象全てをひとつに取りまとめることを指します。
全てを振り返って考えた意見や見解などの意味でも使われる言葉です。
・『統括』【とうかつ】
「複数の対象を一つにまとめ上げること」を表します。
一般的には組織や人を対象にまとめ上げることを表す言葉で、責任者やリーダーなど上の立場から人をまとめ上げる行為に対して用いる表現です。
まとめ
「括」はさまざまなものをくくってまとめる様子を表します。
いろいろな使い方がある言葉なので正しい意味と読み方を理解しておきましょう。