この記事では、「槙」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに真で「槙」の読み方
「槙」という漢字は訓読みでは「まき」と読み、音読みでは「シン」や「テン」と読みます。
「槙」の意味や解説
「槙」にはマキ科の植物である「まき」や「こずえ」という意味が含まれています。
「槙」はまず、大地を覆う木の象形である「木へん」にさじと鼎(中国の土器)の象形である「眞」を組み合わせ、「こずえ」という意味を表す形声文字として「槇」が成り立ちました。
そして、「槙」の略字として「槙」が成り立ったのです。
したがって、「槇」は「槙」の旧字体でもあるのです。
「槙(まき)」はマツ目マキ科マキ属に分類される植物のことであり、日本では一般的に「イヌマキ」のことを指します。
「槙(まき)」は湿気の影響を受けにくいことやシロアリの被害を受けにくいこと、冬にも枯れないことから防風や防寒、防砂を目的として、古くより民家の生け垣として利用されてきました。
ちなみに、イヌマキなど、マキ属の果実には食用可能なものもありますが、種子は一般的に有毒です。
また、花粉や葉にも毒を持ち、花粉はアレルゲンとなることもあるようです。
「槙」の熟語での使い方や使われ方
・『槙柏』【しんぱく】
「ミヤマビャクシンを盆栽にしたもの」を意味する言葉です。
・『槙肌』【まいはだ】
「桶や舟などの水漏れ防止のために、材の合わせ目や継ぎ目に詰め込まれるコウヤマキやヒノキの甘皮を砕き、繊維としたもの」を意味する言葉です。
「槙」の地名での使われ方
・『槙』【まき】
新潟県糸魚川市に所在する地名です。
・『槙山』【まきやま】
三重県伊賀市に所在する地名です。
まとめ
「槙」は訓読みでは「まき」と読み、音読みでは「シン」や「テン」と読む漢字でした。
そして、「槙」にはマキ科の植物である「まき」や「こずえ」という意味が含まれています。