この記事では、「碇」の読み方を分かりやすく説明していきます。
石へんに定で「碇」の読み方
「碇」という漢字は訓読みでは「いかり」と読み、音読みでは「テイ」や「チョウ」と読みます。
「碇」の意味や解説
「碇」には「いかり」や「いかりをおろす」という意味が含まれています。
「碇」は崖の下に落ちている石の象形である「石へん」に「定」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「碇(いかり)」とは、水上の一定範囲に船舶を止めておく目的で、鎖やロープを付けて海底などの水底へ沈めて用いられる道具のことです。
「錨(いかり)」とも表記され、「アンカー」とも呼ばれています。
漢字の表記において、現在では主に「錨」の字を用いるのが習慣となっていますが、江戸時代には「碇」と書くのが習慣であったようです。
ちなみに、奈良時代の書物などでは「いかり」に「重石」や「重」、「沈石」などの字も当てられていたようです。
「碇」を使った例文
・『三叉の碇をシンボルに掲げた船が港に到着していた』
「碇」の熟語での使い方や使われ方
・『碇綱』【いかりづな】
「碇につける網」を意味する言葉です。
・『碇銛』【いかりもり】
「先端のほうが錨型で左右に反り返り、突起しているのが特徴で、捕鯨に利用さえる銛の一種」を意味する言葉です。
・『碇星』【いかりぼし】
「5個の星のW字形の並びを山形の碇に見立て言うカシオペヤ座の別名」を意味する言葉です。
・『碇防風』【いかりぼうふう】
「刺身のつまとされる、ハマボウフウの茎の端を十字に裂き、冷水につけて開かせ、碇の形状に似せたもの」を意味する言葉です。
まとめ
「碇」は訓読みでは「いかり」と読み、音読みでは「テイ」や「チョウ」と読む漢字でした。
そして、「碇」には「いかり」や「いかりをおろす」という意味が含まれています。