この記事では、「昏い」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「昏い」の正しい読み方は「くらい」と「うまい」どちら
「昏い」の「昏」の漢字を漢字辞書で調べると、音読みは「コン」で、訓読みは「く(れ)・ くら(い)・ くら(む)」だと分かります。
従って、「昏い」の読みは「うまい」ではなく、「くらい」であろうことは分かります。
しかし、一般的に「くらい」と言えば「暗い」を思い起すもので、「昏い(くらい)」など、余り聞いたことがなく、正しいのか一抹の不安が残ります。
正しい読み方の結論
結論としては「くらい」が正しく、「うまい」は誤りです。
「美味しいこと」を意味する「うまい」は、漢字表記では「旨い」となり、少し「昏い」と漢字が似ているので、この「うまい」との読み間違いが起きるものだと思われます。
「昏い」の意味
「昏い」の読みは「くらい」だと分かりましたが、その意味と「暗い」の違いを次に説明します。
「昏い」とは、「日が暮れて見えずらい状況、すなわち薄暗いこと」を意味する言葉です。
いわゆる「黄昏」の暗さを指す言葉なのです。
ちなみに「黄昏」の読みは「たそがれ」ですが、これは当て字になります。
一方の「暗い」は「光がなく、ものが見えない状況」を指す言葉で、日が暮れて真っ暗な場合以外にも、昼間に雨戸を閉めて、電灯を付けずに敢えて明るくない様にした場合にも使われます。
しかし、この場合には「昏い」は使えません。
また「昏い」には「暗い」と同様に「あるものごとをよく理解していないこと」の意味もあります。
「昏い」の言葉の使い方や使われ方
・『日が落ちて昏くなったので、帰宅しました』
・『彼女は電気関係には、まったく昏いです』
まとめ
「昏い」の正しい読み方は「くらい」で、「うまい」は間違いです。
「昏い」の漢字が「旨い」に似ていることから「うまい」との読み間違いが起きやすいと言えます。
また「昏い」とは、「日が暮れて見えずらい状況、すなわち薄暗いこと」やあるものごとをよく理解していないこと」を意味する言葉です。