この記事では、「稗」の読み方を分かりやすく説明していきます。
のぎへんに卑で「稗」の読み方
「稗」は音読みでは、「ハイ」と読みます。
また、訓読みで「ひえ」、「こま(かい)」と読みます。
「稗」の漢字の意味や解説
「稗」とは、「細かい」、「小さい」などを表しています。
他にも、植物の「ヒエ」や「イヌビエ」を意味しています。
「ヒエ」はイネ科ヒエ属に分類されている植物で、穀物として栽培されています。
「ヒエ」はかつて食用に利用されていました。
現在では小鳥の餌などの飼料に使われています。
また、「ヒエ」は英語で「Japanese barnyard millet」と表記します。
「ヒエ」は「イヌビエ(犬稗)」が栽培化されたもので、日本、中国、朝鮮半島などで栽培されています。
「イヌビエ」はイネ科ヒエ属に属している一年草の植物です。
草丈は1mほどで、水田や湿地に自生しています。
「イヌビエ」の開花時期は8月から10月で、花穂に小穂が多数、密につきます。
葉は線形で、緑色です。
「イヌビエ」の別名に「ノビエ(野稗)」があります。
「稗」の地名や名前での使われ方
・『甲南町稗谷』【こうなんちょうひえだに】
滋賀県甲賀市にある地名です。
・『乙川稗田町』【おつかわひえだちょう】
愛知県半田市にある地名です。
・『志佐町稗木場免』【しさちょうひえこばめん】
長崎県松浦市にある地名です。
まとめ
「稗」は「のぎへん」に「卑」と書きますが、「のぎへん」は漢字の偏の一つで、穀物の穂が垂れる様子を表しています。
また、「卑」は音読みで「ヒ」、訓読みで「いや(しい)」、「いや(しむ)」、「いや(しめる)」、「ひく(い)」と読んで、「いやしい」、「ひくい」などを表しています。
言葉の読み方や意味を知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。