この記事では、「沐」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに木で「沐」の読み方
「沐」という漢字は訓読みでは「沐(あら)う」や「沐(うるお)う」と読み、音読みでは「ボク」や「モク」と読みます。
「沐」の意味や解説
「沐」には「あらう」や「うるおう」、「恵をうける」という意味が含まれています。
「沐」は流れる水の象形である「さんずい」に枝が伸びて覆いかぶさっている様子の象形である「木」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
ちなみに、「沐」の部首は「木」ではなく「さんずい」なので注意しましょう。
また、「沐」は「沐(あら)う」や「沐(うるお)う」と読むことも出来ますが、一般的に漢字では「洗(あら)う」、「潤(うるお)う」と表記されます。
「沐」の熟語での使い方や使われ方
・『沐する』【もくする】
「水や湯を頭からかぶること」や「体や髪を洗う」、「恩恵などを受ける」、「浴する」を意味する言葉です。
・『沐浴』【もくよく】
「体や髪を洗うこと」、「湯や水を浴びて、体を清めること」、「湯浴み」、「恩恵などを受けること」、「浴する」を意味する言葉です。
・『沐雨』【もくう】
「雨に降られて、ずぶ濡れになること」を意味する言葉です。
・『湯沐』【とうもく】
「湯を浴びて髪を洗うこと」や「湯浴み」を意味する言葉です。
「沐」のことわざでの使い方や使われ方
・『風に櫛り雨に沐う』【かぜにくしけずりあめにかみあらう】
「雨風に晒されて苦労することの例え」を意味することわざであり、「櫛風沐雨」とも表現されます。
まとめ
「沐」は訓読みでは「沐(あら)う」や「沐(うるお)う」と読み、音読みでは「ボク」や「モク」と読む漢字でした。
そして、「沐」には「あらう」や「うるおう」、「恵をうける」という意味が含まれています。