この記事では、「疚」の読み方を分かりやすく説明していきます。
やまいだれに久で「疚」の読み方
「疚」という漢字は訓読みでは「疚(なや)む」や「疚(や)む」、「疚(やま)しい」と読み、音読みでは「キュウ」や「ク」と読みます。
「疚」の意味や解説
「疚」には「やましい」や「気がとがめる」、「やむ」、「なやむ」、「ながわずらい」という意味が含まれています。
「疚」は病気で人が寝台にもたれる象形である「やまいだれ」に横たわる病人の背後から灸をすえる象形の「久」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「疚(やま)しい」は「良心がとがめる」や「後ろめたい」、「病気のような気がする」、「気分が悪い」、「焦りや不満を感じる」、「もどかしい」という意味を表す言葉であり、「疾しい」とも表記されます。
また、「疚」は「疚(なや)む」と書くこともできますが、一般的に漢字では「悩(なや)む」と表記されます。
「疚」を使った例文
・『何か疚(やま)しいことでもあるのか、彼は浮かない顔をしていた』
・『世間に恥ずべきような疚(やま)しいことは何もしていないと政治家は堂々と発した』
「疚」の熟語での使い方や使われ方
・『心疚しい』【こころやましい】
「良心がとがめる様」や「後ろめたい」、「心が穏やかでないこと」、「苛立たしい」、「不愉快であること」を意味する言葉であり、「心疾しい」とも表記されます。
「疚」のことわざでの使われ方
・『内に省みて疚しからず』【うちにかえりみてやましからず】
「自分の心中を振り返り、良心や道義に背くようなことが少しもないこと」を意味することわざです。
まとめ
「疚」は訓読みでは「疚(なや)む」や「疚(や)む」、「疚(やま)しい」と読み、音読みでは「キュウ」や「ク」と読む漢字でした。