この記事では「國」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「國」の正しい読み方は「くに」「コク」
「國」は、訓読みで「くに」、音読みで「コク」と読みます。
「國」の間違った読み方や間違いやすい読み方
漢字の「國」は、外側にある「くにがまえ」とその内側にある「或」で構成されています。
「或」の付く漢字に「域(いき)」「惑(ワク)」があることから「いき」「わく」と読んでしまう可能性があります。
「國」について説明
「國」は、「国」の旧字体にあたる漢字です。
現在目にする新字体の「国」と読み方や意味は変わりません。
「国(國)」は、特定の領地に人が定住し、政治的な共同体として機能している一つの地域、いわゆる「くに」「国家」を指します。
また、自分の出身地、ふるさとという意味で使われることもあります。
漢字の成り立ちを見てみると、「國」は、「くにがまえ」と「或」の二つの部首で構成されています。
くにがまえは囲んだもの、「或」は一つの共同体として機能している集落を意味します。
つまり、「或」を囲む「くにがまえ」は周辺の地域との境界線を表し、「國」は独立した一つの領地を表す漢字になっているのです。
その後、画数の少ない新字体「国」が常用されるようになりました。
くにがまえの中に「玉」が入っているのは「或」を崩した形が「玉」になったから、ともいわれます。
また、国を治める「王」にてんを付けて「玉」になったという一説もあります。
なお、「國」は「或」を使っているところが不評で「圀」という書き方もされるようになりました。
「圀」は現在はほとんど使われていませんが、水戸光圀など人名を表記する時は「国」「國」ではなく「圀」を使う必要があります。
まとめ
「國」の正しい読み方は「くに」「コク」です。
「国」の旧字体なので「国」と同じ読み方をすることを覚えておきましょう。