この記事では、「扇」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「扇」の正しい読み方は「せん」や「おうぎ」
漢字の「扇」は音読みで「せん」、訓読みで「おうぎ」もしくは「あお」ぐ、「おだ」てると読みます。
「扇」には振って風を送る「おうぎ」や「うちわ」、「あおぐ」、「風を起こす」といった意味があります。
また、「あおる」、「そそのかす」、「おだてる」という意味を示す漢字でもあります。
「扇」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「扇」の間違いやすい読み方は「わ」です。
「扇」の字はあおいで風を起こす道具を示す「団扇」に使われていますが、「団扇」は「だんせん」と読むほかに「うちわ」とも読みます。
どちらかというと「団扇(うちわ)」の方が親しまれている傾向がありますが、「扇」の読み方に「わ」は含まれていないため気を付ける必要があります。
また、「扇」には「戸」の部首が用いられていますが、同じ部首を使う「扉(とびら)」や「房(ぼう)」、「戻(れい)」などと取り違えないよう注意しましょう。
「扇」を使った熟語
「扇」は熟語にも使用されています。
ここでは、その一例を紹介していきます。
「扇子」
「扇子」は「せんす」と読む言葉で、「風を送って涼む道具」の一つを指します。
数本もしくは数十本の細長い骨組を束ね、片方の先端を固定し、使用の際は開いてあおぎます。
涼を取るためのほか、祭事や祝辞の際に用いられる場合もあります。
「扇風機」
「せんぷうき」と読む「扇風機」は、「羽根車を小型モーターで回転させて風を起こす機械」を意味します。
19世紀後半にアメリカで発明され、日本では1894年に国内初の「扇風機」が製造されました。
現在では気軽に涼がとれるアイテムとして広く普及しています。
「扇動」
「扇動」は「せんどう」と読む熟語で、「相手の気持ちをあおって行動を起こすように仕向けること」を示します。
「市民を扇動する」のように使われます。
まとめ
「扇」の正しい読み方は「せん」や「おうぎ」などです。
「団扇」と書いて「うちわ」と読む言葉もありますが、「扇」の字に「わ」という読み方は含まれませんので注意しましょう。
ぜひ漢字の正しい読み方を覚える参考にしてください。