この記事では、「蛸」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「蛸」の正しい読み方は「しょう」と「たこ」
「蛸」は音読みで「しょう」、訓読みで「たこ」と読むのが正しい漢字です。
「蛸」は頭足類の軟体動物の総称を意味します。
吸盤がついた足が8本あるのが特徴的で、日本では食用として広く流通し、刺身や寿司のネタ、酢だこ、おでんの具などに使われています。
「蛸」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「蛸」の間違いやすい読み方は「くも」です。
「蛸」は中国で「アシナガグモ」を示す漢字であったとされ、日本でも「蛸」の意味のひとつに「アシタガグモ」が含まれていますが、「蛸」は「くも」ではなく「たこ」もしくは「しょう」と読むのが正しいので注意しましょう。
なお、「蛸」は足が8本あることから「海にいるクモ」の意味で「蛸」の字が使われるようになったと推測されています。
「蛸」を使った熟語
次に、「蛸」の字を使った熟語を紹介します。
「蛸足配線」
「蛸足配線」は「たこあしはいせん」と読む言葉で、「ひとつのコンセントから複数のコードを引いて電気器具などに接続すること」を意味します。
複数のコードが四方に分かれて広がっている様子を「蛸」の足に例えた表現です。
「蛸頭巾」
「たこずきん」と読む「蛸頭巾」は、頭部や顔を包む布製の被り物のひとつです。
「てっぺんを丸く縫い上げた」形をしており、紫色の布を用いた頭巾のことを指します。
「蛸壺心筋症」
「蛸壺心筋症」は「たこつぼしんきんしょう」と読む言葉で、「ストレスなどが原因で発祥する心筋障害」を意味します。
左心室の形が蛸の漁に用いる「蛸壷」に似ていることから命名されました。
まとめ
「蛸」の正しい読み方は「たこ」あるいは「しょう」です。
「蛸」の由来が「くも」にあることも興味深いポイントといえるでしょう。
ぜひ参考にして、漢字の正確な読み方をマスターしていってください。