この記事では、「雛」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「雛」の正しい読み方は「ひな」と「スウ」
「雛」は訓読みで「ひな」と読み、音読みでは「スウ」と読みます。
「雛」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「雛」は「芻」と「隹(ふるとり)」を組み合わせた漢字ですが、隹のつく漢字の中には「雛」と見た目の似たものがいくつかあります。
そのため「雛」の読み方が分からない場合には、「り(離)」「だれ(誰)」などと読み間違えてしまうこともあるでしょう。
「雛」を使った熟語
「雛」は、鳥のひな、ひよこを意味するほか、幼い、小さいものを表す時に使われる感じです。
漢字を構成する「芻」は小さな歩幅で小走りする様子を、「隹」は鳥を指しており、幼い鳥、小さなものを表しています。
この「雛」を使った熟語には「雛祭」「雛型(雛形)」「育雛」などがあります。
「雛祭」
「雛祭・雛祭り(ひなまつり)」は、桃の節句(3月3日)に女児のすこやかな成長を願ってお祝いする年中行事です。
昔は子供が幼いうちに亡くなることが多かったことから、厄除けの人形を作って川に流す風習が生まれました。
その後、人形を飾って鑑賞する行事に変わり、女児のいる家庭では桃の節句に雛人形が飾られるようになりました。
「雛型」
「雛型・雛形(ひながた)」とは、実物を小さくして標本や見本にしたもののことです。
現代では「テンプレート」「レプリカ」とも呼ばれます。
漢字の「雛」は小さいもの、「型」は形どったもの、手本を意味しており、「雛型」は小さく形どった手本を表しています。
「育雛」
「育雛(いくすう)」は、「雛を育てる」と書くように、親鳥が卵からふ化したひな鳥を育てることを意味しています。
まとめ
「雛」は訓読みで「ひな」、音読みで「スウ」と読みます。
「雛人形」「雛型」など日常でよく使う言葉に含まれる漢字なので、正しい読み方を覚えておきたいです。