この記事では、「東雲」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「東雲」の正しい読み方は「しののめ」と「とんうん」どちら
「東雲」の正しい読み方を考えるために、最初に熟語を構成する漢字の個別の読みを確認します。
「東」の漢字の音読みは「トウ」で、訓読みは「ひがし・あずま」です。
また、「雲」の漢字の音読みは「ウン」で、訓読みは「くも」です。
ここから、音読み+音読みで繋げれば、「とううん」とは読めそうですが、「とんうん」とは読めそうにありません。
また個別の漢字からは、「しののめ」との読み方は、全くできそうにありません。
さて、「東雲」の正しい読み方は、「しののめ」と「とんうん」のどちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
「東雲」の正しい読み方は「しののめ」で、「とんうん」との読み方は、明らかな間違いです。
先に個別の漢字の読み方からは、「しののめ」とはとても読めそうもないと説明しましたが、この読み方は、個別の漢字の読みを繋いだ読み方ではなく、「熟字訓」と呼ばれる読み方です。
「熟字訓」は、熟語全体に読みを与える読み方で、従って個別の漢字の読みからは推察できない読み方なのです。
また、先に音読みを重ねれば「とうふう」と読めることを記しましたが、「東雲」の読み方としては、この「とうふう」も正しい読み方です。
ここで間違えた「とんふう」との読みがされる理由としては、麻雀で「東」を中国語読みで「とん」と読むことがあり、これが日本語における正しい漢字の読みの一つだと錯覚されたものだと思われます。
「東雲」の意味
「東雲」とは、「明け方に、東の空にたなびく雲のこと、または、明け方や夜明けのこと」を意味する言葉です。
「東雲」の言葉の使い方や使われ方
・『朝焼けに輝く東雲の風景は非常に感動的です』
・『東風をしののめと読むことは、難読熟語の例として取り上げられるので、比較的知られれいます』
まとめ
「東雲」の正しい読み方は「しののめ」で、「とんうん」との読み方は、明らかな間違いです。
この「東雲」の読みとしては、「とうふう」も正しい読み方です。
また、この「東雲」とは、「明け方に、東の空にたなびく雲のこと、または、明け方や夜明けのこと」を意味する言葉です。