この記事では、「素見す」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「素見す」の正しい読み方は「みなおす」と「ひやかす」どちら
「素見す」は「ひやかす」と読み、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「素見す」全体で「ひやかす」という言葉が当てはめられている為に、どの文字がどの読み方ということはありません。
また、「みなおす」という読み方はしません。
正しい読み方の結論
「素見す」の正しい読み方は「ひやかす」です。
「みなおす」とは読みません。
「素見す」の意味
「素見す」の意味は「水や氷、風に当てたりして物を冷たくすること」「遊郭で、実際に遊ばずに遊女を見て回ること」「買う気もないのに商品を手にしたり、店員に説明させること」「相手が困ったり恥ずかしがったりすることを言ってからかうこと」という意味です。
「素見す」は本来「冷やかす」と書くことが多く、「素見す」の語源も「冷やかすこと」にあります。
江戸時代に、浅草の山谷周辺にある紙漉き(かみすき)業者の職人たちが、原料を水で冷やす作業に時間がかかることから、その間に吉原見物してきたことに由来しています。
実際に遊ばす帰って来ることから「素通りして見るだけ」という意味の「素見」に、「買わずに見るだけ」「からかうこと」という意味が当てはめられたのです。
「素見す」の言葉の使い方や使われ方
「素見す」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『旅行先でショップを素見す』
・『素見し客は見てすぐに分かる』
・『仲が良い男女を素見す』
まとめ
今回は「素見す」の読み方について紹介しました。
「素見す」の正しい読み方は「ひやかす」で、「みなおす」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。