「過不足」はどう読むのが正しい言葉なのでしょうか。
今回は、「過不足」の正しい読み方と意味について解説します。
「過不足」の正しい読み方は「かふそく」と「かぶそく」どちら
「過不足」という言葉の読み方としては「かふそく」と「かぶそく」の2つが使われています。
「かふそく」と「かぶそく」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「過不足」の正しい読み方は「かふそく」です。
「過」には「過大」【かだい】「超過」【ちょうか】など「か」という読み方があります。
「不足」は熟語で「ふそく」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせた「かふそく」が「過不足」の正しい読み方です。
「不足」は「寝不足」【ねぶそく】のように他の言葉の後ろに付くと音が濁り読み方が変わることがあります。
この法則に従うと「過不足」を「かぶそく」と読んでも問題ないように思いますが、「過不足」と寝不足では言葉の構造が大きく異なります。
寝不足は寝るのが不足していることを意味し前の言葉の状態を後ろの不足で説明しています。
「過不足」は「過」と「不足」が同列に並べられているので前後で説明の関係が成立している「寝不足」とは構造が別です。
「過」と「不足」を同列で並べているので本来の読み方である「ふそく」に従い「かふそく」と読むのが正しい読み方になります。
「過不足」の意味
「過不足」とは、「多すぎることと足りないこと」を意味する言葉です。
基準とされる範囲から外れている様子を表します。
「過不足」の言葉の使い方や使われ方
・『収支は過不足なくぴったり一致した』
・『過不足がないよう細かいお金を持っていく』
・『過不足が出たので再計算する』
まとめ
「過不足」は「かふそく」が正しい読み方ですが「かぶそく」も慣用読みとして広く使われています。
いずれ正しい読み方として認められる可能性もありますが現時点では誤った読み方なので覚えておきましょう。