この記事では、「八百万」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「八百万」の正しい読み方は「やおよろず」と「はっぴゃくまん」どちら
「八百万」には2つの読み方があります。
1つ目は「やおよろず」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
2つ目は「はっぴゃくまん」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「八」の音読みは「はち」ですが、「はっ」と読むのは促音化(そくおんか)になります。
促音化とは、2つの語が組み合わさって1つの語になる時に、発音しやすくするため、前の語の語尾が「っ」に変化する文法です。
また、「百」の音読みは「ひゃく・はく」ですが、「ぴゃく」と読むのは半濁音化です。
半濁音化とは、2つの語が組み合わさって1つの語になる時に、前の語が促音や鼻音の場合、発音し易くする為に後の語の頭が「ハ行」から「パ行」に変化する文法です。
正しい読み方の結論
「八百万」の正しい読み方は「やおよろず」「はっぴゃくまん」の2つで、読み方により意味が違ってきます。
「八百万」の意味
「八百万」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「やおよろず」と読む場合、「非常に数が多いこと」という意味です。
「やお」の語源は「やほ」で、「ほ」は「百(もも)」が変化したものです。
桃の木は生命力が強く、百の果実がなると言われていることに由来します。
「はっぴゃくまん」と読む場合、「800万という数値を表す語」という意味です。
「八百万」の言葉の使い方や使われ方
「八百万」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『日本は八百万(やおよろず)の神の国だ』
・『田舎では八百万(やおよろず)の神が信仰されている』
・『借金が八百万(はっぴゃくまん)円ある』
まとめ
今回は「八百万」の読み方について紹介しました。
「八百万」の正しい読み方は「やおよろず」「はっぴゃくまん」の2つで、読み方により使い方が変わってきます。
正しく読める様に覚えておきましょう。