この記事では、「弁済」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「弁済」の正しい読み方は「べんさい」と「べんしょう」どちら
「弁済」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みについて、説明します。
「弁」の漢字の音読みは「ベン」で、訓読みは「わきま(える)・はなびら」です。
また、「済」の漢字の音読みは「サイ・セイ」で、訓読みは「す(む)」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「べんさい」と読めますが、「済」の漢字に「しょう」との読みがないことから、「べんしょう」と読むことは難しく、間違いではと思われます。
さて、「弁済」の正しい読み方は「べんさい」と「べんしょう」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「弁済」の正しい読み方は「べんさい」で、「べんしょう」と読むのは、先に個別の漢字の読みから推察した通り間違いです。
「べんしょう」と読む熟語には、「他人に与えた損害を、金銭または物品により埋め合わせすること」を意味する「弁償」があり、この言葉と間違えて、「弁済」を「べんしょう」と読み間違えられるのだろうと思われます。
「弁済」の意味
「弁済」とは、「相手から借りたものを、その人に返すこと」を意味する言葉です。
「弁済」の言葉の使い方や使われ方
・『当社では銀行等からの借入を全て弁済し、完全に無借金経営を実現しました』
・『大学進学のために奨学金を借りていましたが、5年で全て弁済することができました』
まとめ
「弁済」の正しい読み方は「べんさい」で、「べんしょう」と読むのは、明らかに間違いです。
また、この「弁済」とは、「相手から借りたものを、その人に返すこと」を意味する言葉です。