この記事では、「水団」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「水団」の正しい読み方は「すいとん」と「すいだん」のどちら
唐音【とうおん】と読むときは「団」を「とん」と読む「水団」の正しい読み方は、「すいとん」になります。
普通なら「団」は「だん」と読みますが、水、布、金、蒲などの文字が前にくる場合は「とん」と読むため、「すいとん」と読むわけです。
中国の唐末以降に誕生した唐音が日本に入ってくると「布団」を「ふとん」、「座布団」と書いて「ざぶとん」と読む時代でした。
正しい読み方の結論
小麦粉を水でこねて食べやすい大きさにした団子を野菜と一緒に煮たものを「水団」といいます。
「水」を「すい」と読み、「団」を「とん」と読むことで「すいとん」という汁物を指す言葉として、日本では年配の人の間では定着している料理です。
類義語に「金団」【きんとん】、「蒲団」【ふとん】があるように、「水団」も「とん」と読みます。
多くの人が小麦粉の団子を入れた汁は「水団」であると認知していますし、キーボードで「すいとん」と打てば変換できる言葉です。
「水団」の意味
食糧難の時代、日本では手に入れやすかった小麦粉を水で練り、食べやすい大きさに形作られた団子を、今ある野菜と共に鍋に入れて、醤油で味を調えたものが「水団」です。
ときに味噌を溶いた汁の中へ適当にちぎった団子を入れることもあるこの料理は、関東でよく食べられている郷土料理になります。
手軽に作れる料理であることから日本各地に広まっていき、現在でも好んで食べている人がいます。
「水団」の言葉の使い方や使われ方
・『家計が厳しく、家に食材がないとき食べられるのが水団だ』
・『室町時代には庶民の味として活躍したのが水団だ』
・『簡単に作れる水団は、関東大震災のときもよく食べられていた』
まとめ
日本では食べ物が乏しいとき、あまった野菜と団子状にした小麦粉を一つの鍋に入れて、簡単に煮たものを普段から食べていた料理です。
興味がある人は、好きな野菜を入れて自分なりに味付けして食べてみるといいでしょう。